今でこそAGVを微速に設定してコンベア代わりに使うのは当たり前になっていますが、これはその先駆けとなったタイプですね。外見はとにかく薄いのが特長で、高さは200mmです。カゴ車の下に潜り込むので、僕らは「サブマリン」という愛称で呼んでいます。ベストセラー製品の一つですね。
そもそも開発のきっかけは、FAXやコピー機をコンベアによる流れ作業で製造していたお客様から、コンベアに代わってAGVで搬送と組立を済ませたいという要望でした。
コンベアの場合、部分的に止めたり速度を調節したりするのが難しく、あるラインに不具合が起こると全体に影響が出てしまい、非常に効率が悪かったんです。
その点、AGVであれば速度を1台ずつ変えられるので、実現できればライン全体を止める必要がなくなりますからね。
問題はFAXやコピー機となると、重いだけでなく高さがあるので、AGVに載せてしまうと人が作業するのが難しいところでした。
AGVを薄く平らにする必要があったのですが、AGVは荷物を載せて運ぶことを前提にしているのでパワーや強度が必要です。そうなるとどうしても機台がある程度大きくなってしまうんです。
そこを載せて運ぶのではなく牽引することで機台強度を必要最小限にでき、軽量化及び構造をシンプルにすることができました。メンテナンス性も格段に向上しましたね。
更に自動充電を標準装備することでバッテリーを小型化し、超低床が可能となったんです。
AGV同士の相互通信により衝突防止を行う自律待機無線もオプションとして設定しました。
この結果、従来のコンベアに置き換わる高信頼性と低コストのラインを実現したんです。
今の機種は更に走行性も上がり、昇降機構をつければリフトアップもできるので、サブマリンの活躍はこれからも続くと思いますよ。